就活

インフラエンジニアに資格はいらない!?上流工程に進むために必要な資格とは

資格を取れって言われるけど、Xでは『資格はいらない』って意見も多いし、本当に取る必要あるのかな。でも、上司に言われるってことは、やっぱり取ったほうがいいのか…?

とはいえ、資格があるからって仕事ができるわけじゃないとも聞くし、正直どうするのが正解なのか分からない。でも、この記事を読むとなぜ上司が資格取得を進めるのか分かり、納得感を得られるのでおススメです!

その方法とは、上流工程に進むために必要な資格を取得することなんです。なぜ上流工程に進むための必要な資格が良いかというと、それらの資格を取得することで、下流工程から上流工程にキャリアップできるからです。また、転職時に有利になる他年収UPも見込めます。

1.インフラエンジニアに資格は必要ないのか?

結論から言うと、資格は必要です。

「資格はいらない」と言われることもありますが、取得して損をすることはありませんよね? それなら、取っておいたほうが良いと思いませんか?

特に若手エンジニアの場合、実務経験を積む機会が限られることが多いです。しかし、資格の勉強をすることで、業務ではなかなか触れられない技術や知識を体系的に学ぶことができます。これにより、実務に活かせるスキルを身につけ、キャリアアップの可能性を広げることができます。

資格は単なる「紙の証明」ではなく、自分の市場価値を高める手段のひとつです。資格を取ることで、新しい知識を身につけたり、上流工程に挑戦するチャンスを得たりすることができるため、積極的に活用するべきだと考えます。

2.インフラエンジニアに資格が必要ないといわれる理由

「インフラエンジニアに資格は必要ない」と言われることがあります。その理由として、主に以下の3つが挙げられます。

資格だけを持っていても実務ができないと意味がないから

資格を取得していても、実務でその知識を活かせなければ評価されません。特にインフラエンジニアの仕事では、トラブル対応や設計・構築の経験が求められるため、資格の知識だけでは通用しない場面が多いのです。

また、技術職であるITエンジニアの選考では、資格の有無よりも、これまでの実務経験が重視される傾向があります。

そのため、「資格を持っているだけでは意味がない」と言われがちです。

資格を取得しても会社の利益には直結しないから

インフラエンジニアの業務は、大きく「設計・構築」と「運用・保守」に分かれます。しかし、資格を持っていること自体が直接的に会社の利益につながるわけではありません

例えば、「基本情報技術者」という資格を持つエンジニアが何人いても、それだけで案件を獲得できるわけではありません。資格があることは知識の証明にはなりますが、実際の案件で求められるのは、技術力や業務を円滑に進めるスキルです。

企業にとって重要なのは、案件を確実にこなし、成果を出すことで顧客からの信頼を得ることです。長期的に案件を獲得し続けるには、資格の有無よりも、実際にプロジェクトを成功させる力や、クライアントとの関係構築がカギとなります。そのため、資格を持っているだけで満足せず、実務での成果を意識することが大切です。

資格がないとできない仕事がない

インフラエンジニアの業務では、「特定の資格がないとできない仕事」というものがほとんどありません。例えば、弁護士や医師のように業務独占資格が必須となる職種とは異なり、資格がなくてもインフラ構築や運用の仕事はできます。そのため、「資格は必須ではない」という意見が出やすいのです。

しかし、資格を持っていることで、知識の証明になったり、キャリアアップのチャンスを増やしたりすることができます。資格は「実務で活かしてこそ意味がある」ものですが、だからといって取得する価値がないわけではありません。次の章では、資格を取得するメリットについて詳しく解説します。

3.資格を取得するメリット

「資格は必要ない」と言われることもありますが、実際には資格を取得することで得られるメリットは多くあります。特に、若手エンジニアにとっては大きな武器になります。ここでは、資格を取得することで得られる具体的なメリットを紹介します。

自分自身の技術の証明になり、案件参画の足掛かりになる

資格を持っていることで、その分野の知識があることを証明できます。インフラエンジニアの案件では、「〇〇の資格を持っている人が望ましい」と記載されていることもあり、資格があることで案件に参画しやすくなることがあります。特に、フリーランスや転職活動をする際には、スキルを客観的に証明する手段として資格が役立ちます。

実務経験以外で技術を磨くことができる

インフラエンジニアとしてのスキルは、基本的に実務の中で身につけるものですが、すべての技術を実務で経験できるわけではありません。

特に、若手のうちは上流工程の仕事に関わる機会が少なく、設計や構築の経験が不足しがちです。しかし、資格の勉強をすることで、実務では経験しにくい知識を学び、スキルを補完することができます。

技術を体系的に学ぶことができる

資格の試験範囲は、その分野の技術を体系的に学ぶために設計されています。そのため、資格の勉強をすることで、断片的な知識ではなく、基礎から応用まで体系的に学べるというメリットがあります。

実務では目の前の課題を解決することが優先されるため、なかなか体系的に学ぶ機会がありません。資格取得を通じて、基礎からしっかり学ぶことで、より深い理解が得られます。

私も将来的にクラウドの案件に参画したいため、AWS SAAを取得して、AWSについて体系的に学ぶことが出来ました。

資格手当がある会社では、年収が上がる

企業によっては、特定の資格を取得すると資格手当が支給されることがあります。例えば、AWSやネットワーク関連の資格を取得すると、毎月数千円〜数万円の手当がもらえる会社もあります。スキルアップしながら収入も増えるため、資格取得はコスパの良い自己投資と言えるでしょう。

私が所属している会社で高度情報技術者の資格を取得すると、お祝い金のほかに毎月数万円の手当が支給されます。働いている会社やこれから転職する会社で、このような制度があるか調べてみるのも良いと思います!

転職する際に有利になる

経験豊富なエンジニアは、実績をアピールすることで転職しやすいですが、若手の場合は実務経験が少ないため、スキルの証明が難しいことがあります。そんなとき、資格を持っていると、「この分野の知識がある」「学習意欲が高い」と評価され、転職活動で有利になります。

私も転職をする際に、資格を持っていることで技術のキャッチアップを素早くできるのではないかと評価された経験があります。

特に、未経験からインフラエンジニアに転職を考えている人や、運用・保守から設計・構築へステップアップしたい人にとって、資格は強力な武器になります。

このように、資格は「持っているだけでは意味がない」と言われることもありますが、正しく活用すればキャリアアップの強力なサポートツールになります。次の章では、上流工程に進むためにおすすめの資格について紹介します。

4.上流工程に進むためにおススメな資格

インフラエンジニアが上流工程に進むためには、設計・構築の経験を積むことが重要です。しかし、実務でそういった機会を得るのは簡単ではありません。そこで、資格を取得することで基礎知識を身につけ、「設計・構築に必要なスキルを持っている」とアピールすることができます。ここでは、上流工程を目指すうえで役立つおすすめの資格を紹介します。

LPIC Level 1

Linuxの基礎スキルを証明できる資格です。

Linuxに関する知識を証明できる

多くの企業でLinuxサーバが採用されており、サーバ構築を担当するためにはLinuxの知識が必須です。実際に、これまでの現場でLinuxを全く使わない環境はほとんどありませんでした。

CLI操作の習得が重要

LinuxはWindowsとは異なり、CLI(コマンドラインインターフェース)での操作が基本になります。そのため、LPICの勉強を通じてCLIに慣れておくことで、実務でもスムーズに作業できるようになります。

構築工程に参画できる確率が上がる

多くの企業では、Linuxサーバを使用しているため資格を取得し、知識があることをアピールすることで、構築の工程に参画できる可能性が高まります。

AWS SAA(AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト)

AWSの設計・構築に関する資格です。

AWSの設計思想を学べる

AWS SAAは、AWS環境における設計や運用に関する知識を体系的に学べる資格です。オンプレミスと異なり、クラウドのインフラは柔軟性が高く、設計の考え方も変わってきます。この資格を取得することで、AWSの設計に必要な基礎知識を身につけることができます。

AWSの知識を体系的に学べる

実務でAWSを使っていても、どうしても経験できる範囲は限られます。しかし、AWS SAAの勉強をすることで、広範囲のAWSサービスを体系的に学ぶことができるため、より深い理解を得ることが可能です。

設計工程に参画できる確率が上がる

AWS環境でのシステム構築を行う企業が増えている中で、「AWSの設計ができる人材」は貴重です。資格を取得しておくことで、設計業務に携わる機会を得やすくなります。

AWS SAAの資格取得については以下の記事を参考にしてみてください!

AWS未経験でもSAAに合格できた話~勉強方法大公開!~AWS未経験でも、AWS SAAは取得可能!? クラウドの需要が急速に拡大する中で、AWSは業界シェア30%を誇っており多くの企業で採...

CCNA(Cisco Certified Network Associate)

CCNAはネットワークの基礎スキルを証明できる資格です。

ネットワークの基礎を体系的に学べる

CCNAは、シスコシステムズ社が提供するネットワーク関連の資格で、ネットワークの基礎から応用まで学べる内容になっています。インフラエンジニアにとって、ネットワークの知識は欠かせないため、上流工程を目指すならぜひ取得しておきたい資格です。

ネットワーク機器の操作方法を学べる

CCNAの勉強を通じて、Ciscoルータやスイッチの設定方法を学ぶことができます。資格を持っていることで即戦力として評価されやすくなります。私がこれまでかかわってきた現場では、Cisco社製のネットワーク機器を使うことがほとんどでしたので、持っておくとよいと思います!

ネットワーク構築工程に参画できる確率が上がる

ネットワーク設計・構築の案件では、CCNAを取得しているとスキルを証明しやすく、構築工程に関わるチャンスが増えます。特に、ネットワーク系のキャリアを考えているなら、取得しておくべき資格の一つです。

5.まとめ

今回は、インフラエンジニアに資格は意味がないのかについて解説しました。
結論、資格取得は意味あります!

今後、上流工程に進みたい方や転職を考えている方は、ぜひ資格取得にチャレンジしてみてください!

今後も、インフラ系の情報を発信していきたいと思います。 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。